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花器研究所 Project #1 「Eight Kunshi」

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Photographs by shiinoki / AMKK



Title : BLUE FLOWER REBELLION
Date : July 4, 2015
Place : Izumiyama-Jisekiba, Saga
Time : 17:30 – 19:00

花の美しさを活かしも殺しもする花器。古来より美術品としても人々に愛でられてきた花器は、様々な文化、時代性を取り込みながら発展を遂げ現代に至る。「花器研究所」は花の表現のエキスパートである東信、花樹研究所と日本の物作りに精通する丸若屋によって、花、そして器という二つの側面から様々な「花器」に注目し、そこに現代の感性を付与することで、その本質的な価値を再発見し、世の中に問うことを目的として発足した。 「花器研究所」のプロジェクト第一弾のパートナーとなったのは有田にある名窯・辻精磁社。禁裏御用達として天皇・皇族のための器のみを生産し幻の名窯と謳われてきた辻家の名品の中でも、今回花器研究所がフィーチャーしたのは、一際存在感を放つ大壷「四君子」。 春夏秋冬それぞれを代表する4つの植物が一つの絵に収められたこの大壷に、「現代の四季」の植物を4つ新たに絵柄に加え、「四君子」ならぬ「八君子」という概念を構築し、表現した。 十五代辻常陸の開かれた感性による過去と現代の類を見ない融合。古来からの繊細な筆使いで描かれる奥ゆかしさを湛えた青い花々が、ともに器の中に永遠の命を宿し、躍動する。この世にたった一つの究極の花器が、生み出された有田の地で、一夜限り人々の目の前に現れる。

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十五代辻常陸

日本の焼き物発祥の地、有田においてもひと際特別な存在として知られる辻家。第百十二代霊元天皇(在位1663年~1687年)の頃より禁裏御用達を仰せつかり、後に「常陸 大掾」という官職を拝命した辻家は、天皇家直属の窯元として、皇族のための器のみを生産する「幻の名窯」と謳われてきた。


AMKK

AMKK(東信、花樹研究所)とは、フラワーアーティスト東信(あずま まこと)の花・植物を題材とした実験的なクリエイションを展開していく集団であり、その活動は、花・植物のみが有しているもっとも神秘的な形を見つけ、それを芸術的レベルに変換し表現する事で、植物の存在価値を高める事に一貫している。

azumamakoto.com

丸若屋

主宰 丸若裕俊を中心とし、日本で育まれた多種多様な伝統・英知・技術を徹底的に分析し、再構築によって生まれる研ぎすまされたプロダクトアウト、プランニングを行う。日本とフランスの拠点から、21世紀だからこそ見出される価値をクリエイションする。

maru-waka.com